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変わっていく毛鉤たち

Cherry Salmon Fly

変わっていく毛鉤たち


Cherry salmon flyは私の中で、毎年変化していく。
初めて釣をする川やその川の水色、川底の色などでも変わっていく。
大きく鍵を握る水温や水量、空の色や背景の色などでも変わるものである。
もちろん、餌となる川虫の色や動きも影響するが......。
変化していく毛鉤の最大の要因は、自分の技術が上がってきたとき、大きく変わる。
過去に釣れた釣り方や毛鉤に固執していては、新しい釣りが展開できない。
時期・時合い・水温・水量・川での生息時間......etc。
この釣りがわかってくればくるほど、大きく変わる毛鉤のサイズやシルエット......。
フレッシュは大きな毛鉤でドラッグをかけた釣りで釣果は出る。むしろドラッグをかけた釣りの方が釣れるのかもしれない。
欲張りな私は、水が下がり、キラキラ輝いて、釣れないと言われる夏や秋まで、cherry salmonを楽しんでいる。
今年は越中富山のある川に通っている。
初めてのタイプの川である。
今年(2015)は雪代が長く、フレッシュランはあまり釣れていなかった。
水が下がって、水温が上がり始める頃、ボツボツ釣果が聞こえ出した。
しつこいルアーの釣り人は、まだ通ってきているが、釣果はない。
あるわけがない。水位が下がり水温が上がったら、大きな激しく動く、光ったものなは興味はないようだ。
アトランティックサーモンの釣りで勉強したが、水温が13℃を越えたら、フライは#10以下。
大きな毛鉤で釣りたかったら、#10サイズもしくそれよりも下回るサイズのlow waterスタイルの flyでなければ釣れないと言われている。
水が下がり水温が上がった状態では、ターンや手繰る誘いでは、多くの cherry salmonは釣っていない。(過去の経験から)
日本ではフレッシュの釣りは多くの達人達が、経験談を発表しているが、Low waterの釣りはあまり知られていない。発表されていない。
ただでさえ、釣れない釣りと言われているこの釣りだが、毎年釣果を出している人がいることを忘れてはならないと思う。
北の釣り人達に笑われそうな話だが、北の人たちも、7月8月9月となると釣れる人は極端に少ない。
狙いは本州、越中富山だ。北のノウハウはしまっておいて、越中のノウハウをジタバタしながら、考え楽しんでいる。
能登半島を境に西と東では遡上が変わっているのが今年の大きな特徴でもある。
富山は若干遡上が遅いらしいが、今年は特に遅かったらしい。
餌は取らないと言われているが、時間帯によってはもじりながら餌を採っている。
今年もその光景に遭遇したが、対岸からの他釣法の釣り人に大きく邪魔をされ、釣りにはならなかった。
ここで一言言いたいのは、割り込みなどは勘弁してほしい。遠征組からのお願いでもある。

これからはバリバリのLow water、まだ会えぬ、彼女に会うため試行錯誤を繰り返している。
わかったような気がして、意気揚々と釣りに出かける。
近づいてくれたようだが、さらっとかわして、また遠くに行ってしまう。
こんな釣りなのかもしれない。
ちょっとM的な釣りなのかもしれない。(笑)
彼女を釣り上げたら、全てを忘れる。
会いたい今年も......。


ドラッグの釣り・ナチュラルの釣り....。
ナチュラル・ハング・非常にゆっくりと横切るスィンギングフライ......。
瀬・淵・ピンポイントの沈み石周り・伏流水の湧き出る流れ......。
朝・夕・ピーカン真昼間・夜.......。
ゆらゆら動く柔らかい羽、長く使うか短く使うか......。
水温とフライサイズの関係や水温と色の関係......。
光と影・流速と水勢......。
瀬頭・渕尻.....。
水面・水中......。

まだいろいろな場面はあるが、一つの毛鉤で全てまかなわれるはずがない。
今日も一つ思いつき、冷静に考えてまた諦め、試行錯誤タイイングを繰り返している。





2015/6/24

追伸
2015/7/15
狙っていた越中で、56cm......。
ブナがではじめた、別嬪さんを仕留めた。
毛鉤はLow water double #12   parrot fly No9と名付けよう.......。

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