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釣れる色について 3

釣れる色について 3

青.......。


青いフライは釣れない・・・・・!?
そういった見識が日本人アングラーの中に存在する??
かどうかは定かでないが、多くの日本人アングラーのフライボックスの中身
に青い羽根を使ったフライが少ないのはなぜか!?
民族的、文化的な差なのか、欧州人、アメリカ人と比較して
オリーブ、ブラウン、ジンジャー、ブラック、大人しく控えめなカラーのフライが多い。

1850年代からサーモンフライと呼ばれるフライが存在し、
今でも多くのパターンリストに青いボディ、青いハックル、青に染めた獣毛
はパターンレシピの中に多く存在する。

イングランド・アイルランド・スェーデン等の河川は以前に記載したが、
泥炭層を流れてくるので、紅茶色の河川が多く、ノルゥエー、アイスランド
は岩盤質、又は溶岩質の河川が多く、河川はシアンカラーとなる。

アジアの日本は国土の大半に高い山岳から急降下で河川が流れるので、岩盤質の河川
が多く、泥炭層を流れる紅茶色の河川は北海道と東北一部の河川に限定される。
西から九州の河川でも紅茶色に近い河川はあるが、サケマス族が生息し、
釣りが出来る河川は極少数になってしまう。(水温が高く生息の適さない)
適す河川は山岳部の水温が低い河川に限定され概ねクリアーなシアン色だ。
何故ゆえ河川の色かと言うと、使用しているフライカラー(ローカルフライ)
には河川の平均的な色が大きく関係してくる。
 伝統的なサーモンフライは河川の色を重要視していると考えられ、河川によって
ローカルな必殺パターンが存在すると書かれているし、必殺パターンは河川の色
水流、遡上経過時間を考慮してフライサイズもカラーも非常に考えられて作られている。
 だから150年以上経ってもサケマスを魅了し続け、理に適っている訳である。

急降下で海に流れ出す日本の河川のサケマス属が生息する河川の多くは透明度
が高く、シアンの河川が多く見られる事がフライカラーが特定さてしまいがちな
大きな要因となっているのではないか・・・・・・。

泥水の様な色をした河川に生息する魚は目より触覚、嗅覚、あるいは微弱な電波を
発して、摂餌や仲間同士のコミニュケーションを図り、外的を察知して身を護る。
つまり、見えないから視ようとせず他の感覚器官を発達させた。


話しはそれたが、青い魚は多い!!スズメダイの仲間、イワシ、サバも青いし、マグロ
もブリも青く見えるし、サケマス属も海では青い。
背中が青で、腹は白と言うか銀色、以前に記載したが、フラッシユバック効果で
見えにくい色になり、保護色になるとも考えられる。

魚によっては青で目立ち、自分の縄張りを誇示する魚もいるだろうが、幼魚の頃は青と黒
の渦巻き模様を形作り、大人になってないから縄張りをもってないので・・・
子供だから未だ攻撃しないで!!的な種類も存在する。

ルアーのエキスパートに聞いた話しだが、やはり青いルアーは非常にインパクトが強い
カラーだそうだ、フライに至っては黒は大変インパクトが強く、青も同じ様に
インパクトが強いカラーだ。
かと言って、インパクトが強いから釣れるとは限らない。
クリアーな水の中で育まれたサケマス属は目立つから捕食対象にしたり目立つから攻撃対象
にするとは限らない。
自然界は目立つ奴ほど危険な生物は多く存在し、捕食される弱い側は如何に身を隠し、
目立たなくするかで、種族を繁栄に導き種を保存してきた。
生物には色々な例外が存在するが、餌が目立つなんて自然界にはあまり存在しない。

全く外的が居ない、とても強靭だったり、とてつもなく大きくて敵が居ないなら別だが。

青い色素は以前に記載したが魚は作り出せない色だ。
虹色色素胞と言う色素を利用して体内のホルモン、神経等の代謝で青を作り出す。
(最近の研究でサンゴ礁に住む小さな魚に青い色素が発見されたらしい・・・・・。)

150年以上前からサーモンフライに青は取り入れられた。
インコの青、カケスの青、カワセミの青等、貴重な青い鳥も使われて来た。
釣れるから150年以上も使われ続けてきた青い色のフライ。

確かにサケマス属を対象とした釣りが可能な河川はクリアーな河川が多く、多くの
アングラーのフライボックスは地味で面白みに欠ける様な気がしてならない。
色々な状況、条件でアングラーは自分の懇親作のフライを川に投じる。
場合によってはフライを発見させるために目立たせる必要がある場面は少なくないはず。

日が延びて辺りは薄暗くなったり、曇り空で光が川底に届かない・・・・・。
経験豊富なアングラーなら魚からフライを見つけやすく青や黒を使いたくなるはずだ。

目立つから喰うとは限らないが。

一つ重要な見識として、ただ単に言葉を持つ人間が、色を識別、区別、分類の為に
青と言っているだけであって、魚に限らず鳥にしたって、昆虫にしたって、
青なんて認識は無いはずだし、自然界に生息する上で必要だから、
青い色に見える仕組みを作り出し、自分に役立てるために青く輝く。
見えていて、識別出来るから(以前に記載した魚における色の識別)役立てる。

色の識別を必要としない生物は色で着飾ることはせず、臭いであったり形態であったり
色の代替えを成す。

絵画の世界でも昔から青は貴重だ、青い絵具の多くは鉱物から作られるそうだ。
マラカイト、ラピスラズリ、トルコ石等々。

青は綺麗なフライになる。絵画の青を美しいと感じ、青い海を美しいと感じ
サンゴ礁や熱帯性淡水魚の青い魚を綺麗だと思う人間。

青い綺麗な羽根を使って綺麗なフライを巻き素晴らしい魚を手にしたい。

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