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The Traditional Fly Fishing NEXT 3





フラットウィングフライ
チェリーサーモンフライの中で、フラットウィングを持つフライをよく使った。
その理由は,フライの泳ぎである。ダブルフックを使うとその泳ぎの違いがよくわかるが,ウィングとボディの間に水が通り、縦方向の泳ぎが可能になるからだ。
テンションの強弱をうまく使えば,カゲロウの泳ぎやカディスピューパの泳ぎを再現できる。
強いテンションではなく,弱いテンションの中での、静かなロッドアクションを行えば,そう難しいテクニックではない。うまく伝えられないが,テンションの強弱というか,OnOffというか、テンションを切るというか、なかなか表現が難しい。
ウェットフライの釣りの中で、テンションは大きな役割を果たしている伝えておきたい。
テクニック的なことは、釣り人それぞれによって,テンションの基準が違うと思うので、いろいろ試していただきたい。
必ず,彼女たちは振り向いてくれるはずだ。

オレンジティペットなどのゴールデンフェザントのティペットをウィングに持つフライや本物屋流フライタイイングで紹介したヘッドブルーワスプなどをよく使った。
スタンダードウェットフライのウィングをフラットに変えて使ったりもした。
プロフェッサーやグリズリーキングもキラーフライである。
画像(上)のGPのティペットとトッピングの境目にあるフラットなテール材にふさわしいフラットなトッピングを使ったフライは多くの彼女たちに出会わさせてくれた頼もしい相棒である。


フラットにウィングを結んだブラックレィンジャー#8


ちょっと一言
チェリーサーモンは北海道近海、東北地方に多いが,稀に九州でも捕獲され、国外ではサハリン・千島列島・カムチャッカ半島南部。
オホーツク海鮭族の中では、意外と生息域は狭い。
孵化後、一年を迎えた晩秋から翌年春にかけて海に下り、およそ一年間海で過ごし、生まれた河川に遡上する。地域差もあるが,早いもので正月を迎える頃から白鮭が遡上する秋に遡上する個体あるが,一般的には3月から6月に生まれた川に遡上する。
非常に母川回帰が強く90数%が生まれた河川に遡上する。
それに引き換え,アメマスと呼ばれるエゾイワナの降悔型やカラフトマスの母川回帰率は60%程度と言われている。非常に安易にどこでも遡上するこれをいい加減というか新たな生息地を求める開拓者と呼ぶか・・・・。
チェリーサーモンは母川に固執するある意味保守的である。もし,生まれた川が何らかの影響(人為的に水をせき止めたり、ダムによって放水を調整したり、ダムができてしまい産卵場遡上できなかったり・・・。)自分の故郷に固執するあまり、ちょっとした河川の変化で、生息数を減らしてしまう危険を抱えている。
遡上最盛期は北陸では2月〜7月、東北地方は5月〜7月と言われるが,もちろん例外はある。
チェリーサーモンは他の日本に生息する鮭科の中でも、一番と言っていいほど上流部まで遡上して産卵をする。
ということは、河川環境の変化に極めて弱いということになる。
私たち釣り人も、ちょっと優しい気持ちになって、釣りに出かけようではないか・・・・・・。


2013/6/22 ジャスト50cm プロフェッサー#8 (ダブルフック)

2013/6/23
訂正済み




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