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狙い撃ち

狙い撃ち

狙って獲る。
ここ何年かの私の釣りは、このスタイルが多い。
本流の釣りは釣り下るスタイルが多いが、居着いている魚を狙うのに釣り下る必要があるのか?
もちろん、居着いていることを知っていての話だが・・・・。
先日、長野県犀川で66cmのブラウンを獲った。(2014.6.4 AM 9:00頃)
この魚は、昨年から狙い続けていた魚である。
狙い撃ちは難しい。いるのはわかっていても、活性やポイントの状況、時合、フィッシングプレッシャーなどの問題で、こちらの思うように行かないことが多い。
一番辛いのが、先行者である。でも、それは仕方のないことである。みんなの川であるから、違う魚を狙うしかない。
醜い場所取りやマナー違反はやらないで、紳士的に釣りを楽しみたいものである。

あきらめないことが狙い撃ちを成功させる基本的な考え方である。
遡上魚の釣り、フレッシュランは狙いすまして釣るのは難しい。
川に通い、川の様子を熟知していても、遡上とのタイミングが合わなければ、彼女達は振り向いてくれない。
経験と知識、川で学んだことを考えながら、少ない引き出しの中からその日のメソッド、システム、そしてフライを決める。
ハイウォーターの遡上魚の釣りはここにいるであろうポイントで仕掛ける、誘う。
魚がいなければ、何も起きない。フライやメソッドが気に入ってもらえなければ、何も起きない。自分のイメージと魚との駆け引き、流れとの駆け引きが面白くやめられない要因でもある。
ハイウォーターの釣りは釣り下るが、ローウォーターの釣りでは釣り下りはあまりしない。
釣り下りをするときは、内容が全く違うのである。実際にフライを流して、流れを感じたり、システムを確認するために釣り下る場合が多い。
テンションを確かめながら、フライサイズや重さ、ふさわしいテンションを生み出すフライを決めるのもこのときである。
キャストした回数だけ釣れるほど甘くはない釣りなので、非常にだいじなところである。
本命ポイントまではさらっと下り、本命ポイントではじっくりしっかりといった具合である。

ここで言う遡上魚はサクラマスである。
サクラマスはフライをプレゼントの瞬間から見ているといつも思っている。そう言う場面にも数々出くわした。一番気にしているのが、プレゼテーションである。
水面に着水した瞬間から泳ぎだすプレゼントをいつも望んでいたが、最近はフライが馴染む時間を作るプレゼントも試している。時には、こちらの方がいい場合があることがわかった。
そうかと言って、リーダーをグニャグニャに落とすようなプレゼントではない。
フライだけでなく、ティペット、リーダー、ラインをおく場所を多く考えるようにしている。
そしてここ数年、その考え方でかなりの確率で成功している。
リーダー、ティペットの太さや長さも、気にかかるところだ。
スィンギングフライやターンフライでは難しい場合は、ハンギングフライやナチュラル、目前で止める、あるいはテンションを抜くと行った方法をとる場合が多いが、そのときのリーダーの長さ、太さが大きくものを言う。
細くしすぎるのも考えものだが、水中でフライ泳ぐための自由度と言えばいいのかフリーな部分を作り出すのが太さや長さである。
軽いラインに長いリーダー、ロングティペットウェットメソッドとでも言えばいいのかもしれない。
流れや立ち位置、プレゼント角度を考えるとこの考え方はすべてではない。
必要とするのは、かなり下流に向かってキャストするので、絶対的なキャスティングテクニックである。
プレゼントのあとに、何もしないでいられるプレゼントが望ましいが、流れの変化やたちの悪いヨレ、反転流など強敵な流れが多いため、メンディングテクニックは必要不可欠である。
生きたメンデンィングは、難しい。
タイミングを間違えると釣れる魚も釣れなくなるし、すべてをダメにしてしまう。
想像力を発揮して、異次元的な水中でのフライの動きをイメージして、目の前や魚の上に届け、泳がすことが、すれっからし対策法ではないか・・・・。
フライはサイズ、重さはもちろんである。シルエット、動き、泳ぎ、テンションを切ったときに浮くのか沈むのか、逆にテンションをかけたときに浮くのか沈むのか・・・・。
フック選びからタイイング方法、マテリアルのつけ方、量などが大きく関わる。
一番大事なことは、受ける流れが変わっても、テンションが変わってもバランスを失わないフライが望ましい。
この遊びは難しい。まして、狙い撃ちとなると・・・・。
難しいからこそ面白い。
何年もこの難しさを楽しんでいる。
釣り上げたときの満足感、作り上げる魚の価値観、やめられない・・・・。

伝わってくる生命感。
フライをさわっているのだが、フッキングまで至らないアタリ、フッと軽くなるテンション、今週(6/18)も何本かの大戻りヤマメに、手痛い洗礼を受けた。
ついている場所や流れ、季節、水温、こちらの選んだシステムなどがこの難しいアタリを出すのだが・・・・・。
フライをとらえてくれなければ、何も始まらないので、アタリの出たシステムは正しいのだと思うが、フライ選択は正しいと思うが、全く逆のシステムやフライ、ドリフトが正しいのかもしれない。
難しい。
でも、見えない魚との駆け引きがたまらなく面白い。
やめられない。
懲りずに、狙い撃ちの釣りを続けるだろう・・・・。
2014.6.21





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