The Traditional Fly Fishing Next 16
ローカルフライ
ローカルフライを考える前に、前回の色についてその3で書いたが、釣れない色はない。季節や川の状況、魚側の問題、対自然、いろいろあると思うが、条件が合えば、どんなフライでも釣れると思う。
フライの選び方が、ものを言うのではないか。
釣り人は、狙う魚や出かける川、攻める攻め方でもフライ選択は大きく変わる。
キャスティングの向こうに新しい釣りがある。
好きな言葉である。
では、毛鉤巻きは何だろう。
難しい魚やフィールドを好み楽しむ私には、答えが出ない。
永遠の課題なのかもしれない。
チェリーサーモンは近づいてくれても、また、離れていってしまう。
気まぐれという言葉で片付けてしまえば、いいのだろうが、釣りたい気持ちが・・・・。
ただ言えるのは、彼女の顔を見たときは快心の釣りをしていたときだけだ・・・。
この冬、犀川に通い始めた。15年ぶりである。
ローカルフライを考えるは犀川、対スーパーレインボーを考えながら、話を進めてみたいと思う。
釣れない理由はわかっている。魚に媚びないなんて格好いいことを言っても、通用しない。
自然相手の遊びなんだから、大きなそれをしっかり受け止めた上で、媚びないという言葉を使わなくてはいけないのではないだろうか…。
冬の犀川に通いだしてわかったことは、ここは日本でカナダやスコットランドではないって言うこと・・・・。
もう一つは、サーモンの釣りとスチールの釣りは違うってことである。
でも、同じ魚であるから、きっと相通じるものがあると信じて考えたい。
犀川には犀川のノウハウがある。きっと、必殺の犀川キラーフライがあると思う。
ローカルフライを考えてみたいと思う。
ハイウォーター・ローウォーター・濁り・季節・対象魚・釣り方・思い入れなどいろいろあると思うが、とりあえずは魚の顔を見ることを前提に考えてみたい。
サーモフライのフックは6/0や8/0といった大きなサイズから、#16まである。
アート的な毛鉤から、これはニンフではないのかと思わせるものまで存在する。
それが、魚を釣りたいという釣り人の答えだと思う。
虫っぽさ、それが大きくのしかかる。
ウィリアムブラッカー、私の好きはサーモンタイヤーである。また、釣り師でもある。
赤や黄色、青、紫など、これらの色を使うことによって、より虫っぽさを表現しているよう感じるのは私だけなのか・・・・。
アトラクターにも見えるが、様々な色を使うことによって、疑似餌(毛鉤)をよりリアルに見せる、生命感を感じさせるフライは感動する・・・。
釣り師の毛鉤、それを求めていきたいと思う。
小さなフライを好む時期に、勝手な思い込みの大きなフライでは無理である。魚にも失礼かなっ・・・。
釣り方にはいろいろあるが、フライフィッシングは大きく二つの考え方があると思う。
補食対象物とアトラクター・・・・。
犀川のキラーフライ(ローカルフライ)を考えるには、やはり、先人達の考えたフライや世界的なフライを考えなくてはならないと思う。スタンダードパターンやサーモンフライを考えながら、犀川パターンを考えてみる。
ハッチマッチ的考えも捨てがたいが、ここではウェットフライ、サーモンフライにこだわってみたいと思う。
もちろん、釣りそのもののシステムも考えながら、考えてみる。
使うマテリアルやその性質ももちろん知らなくてはならない。
今は冬、大きなトラクターと小さな補食対象物の中でフライを考え組み立てていきたいと思う。小さなアトラクターフライも、もちろん存在するが・・・・。
難しいことに挑戦する(犀川のローカルフライ)わけであるから、考え実践して結果が出るのは時間がかかると思う。時期外れなことを公開するかもしれないが、我慢して一緒に考えていただきたいと思う。犀川を考える上で多の河川のことも知らなくてはならないので、多の河川にも触れるが、勘弁していただきたい。チェリーサーモフライと同様、長期連載になると思う。
バイスの前で考えたことは、フィールドで一瞬で消されてしまうことも多々ある。
試行錯誤、これを繰り返していきたいと思う。
犀川用に巻いた毛鉤達
色について その4
光と色は切っても切れない関係にある・・・・・・・・・・・・・・・・・・。光は強さと弱さ、光の強弱によって色は変化した様に見える。
実際に色自体が退色したりするのではないが、光の当たる角度
によっても大きく変化する、よく使われるピーコックは見える角度で
大きく色は変化する。青く光り、時には緑、或いは黒く光を放たない
時もある、色について3で記載した、コガネムシやカワセミの羽の色
と原理は同じである。
人間に見える光は波長の長短があり色のプリズム(虹の色)に大きく分類される。
水中でピーコックがどのように見えるかはチェリーサーモンしか解らない
人間にはどうみても殆ど黒にしか見えない・・・・・・・・・??多少気泡を含む程度か。
しかしながら、ジャングルアレキサンドラ等ピーコックを使用したフライ
はチェリーサーモンのキラーフライの1つに挙げられるのではないだろうか。
実際、本当に良く釣れるし、河川を選ばないゼネラルフライに感じられる。
判りやすい例は黒いフライが目立つ事実、水の綺麗な湖で同じボリュームに
巻かれたラビットゾンカータイプのフライで試してみると一目瞭然となる。
非常に光が強い日中に試すと黄色いゾンカー、良く釣れるオリーブのゾンカーと
比較すると圧倒的に黒いラビットゾンカーはボリュームもフックサイズも同じなのに
驚くほどに巨大に見える。離れれば離れるほど黒いゾンカーフライは際立って見える。
空気中では黄色いゾンカーフライはあんなに目立ったのに目立たない。
さんご礁の黄色い魚と全く同じ様に見えにくくなる、綺麗な湖はシアン色
を呈しているので、補色(色について3を参照)となる。
但し、光と色の関係を前記したが、フライフイッシングの対象魚の多くは
フライを下から見て捕らえる事が多い、人が見ているのと反対だ。
例外では湖の底にフライを置いてゆっくりゆっくりリトリーブする釣りも
スレた魚を釣るには効果的と考えられる場面もあるが、河川ではおおむね
下からフライを見てチェリーサーモンはフライを捕らえる。
何故なら、ここまで書けばお解かりの読者も多いと思うが、チェリーサーモン
が定位する場所より、如何にチェリーサーモンを動かすか!!上方への垂直方向移動及び、
左右への平行方向移動をさせるか・・・・・・・・・・!!
これは毛鉤にチェリーサーモンを掛けると言う大切な行為に大きく関与してくる。
余談だが、皆さんが考えている以上にフライフイッシングはフライラインを通して
いるから、アタリが釣り人に伝達されない。
少しでもアタリを取りたいが故に浮きを付けたりする方もいるとは思うが・・・・・・???
気持ちはわからないでもないが、だからフライフイッシングは面白い。
浮きを付けたらフライフイッシングではないと思うのは自分だけだろうか。
他の釣りと比較してアタリが本当に伝わらない、信じられないくらい魚信が判り
にくい釣りがフライフイッシングの特徴なのである。
話題を色と光に戻そう・・・・・・下から見上げると光が少ない場合でも黒い
フライが一番目立つと多くの先人や達人が言っている。黒は光を反射しない
全てを吸収するから黒く見える。他の色は光を反射と吸収をするから色々な色
に見える、光のスペクトル。白は殆どの光を反射するから白く見える。
晴れている、曇り、雨、朝、夕、光の角度と強さは沢山の条件がある。
釣れるフライの色は、釣れたフライの色はどんな条件(光の強さ)の場合
に効果的だっただろうか!!それはフライを使っていた本人しか解らない。
光の明暗はフライの色、云々よりチェリーサーモンの活性に大きく関与する。
2013/11/14
[16回]
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