本物屋流 実釣向けオリジナルフライドレッシングの楽しみ方 その2
今回は、古典的なフライをタイイングしてみましょう。
マテリアルは、コック・フェザントテールを使い3種類のパターンをご紹介いたします。
日本経済の衰退は、フライ業界にもおよび、しかも鳥インフルエンザの影響と稀少鳥類保護の観点から海外からのマテリアルの入手が困難の状況が3年前から続いております。
ファンシーなフライも高価なマテリアルもタイイング次第でその真価が生かされます。
多くのタイヤーが超えなければならない関門であるテール材を完璧に使いこなす練習をして、やがて高価なマテリアルを無駄にすることなく使いこなす事が出来るように頑張りましょう。
No.1 アーリーズ ファンシー(No.1 Earley's Fancy)を巻く
フランシスの著書からコピ-の第2版 第3版になると、Sea-Trout Flyのバターンが記載されていない事が多く日本の河川にも通用する素晴らしいパターンが削除されているので、あえて今回は採用する事に致しました。
タグ(ゴールド・ツイスト・ラウンドスレッド)とテール(トッピング)を取り付け、ボディハックルを取り付ける。
一番難しいのは、ツイスト・ラウンドスレッドですが、巻くスペースの真下に しっかりと止め逆転しながらアイ方向に3から4回転すると良い。
※ツイスト・ラウンドスレッドを止めながら段差をタイイングスレッドで無くすようにすると テールの取付角度が綺麗にとまり、しかも左右に曲がりにくくなる。
リブとなるゴールドツイストティンセルをダブルにして取り付ける。
※指定がファインとなるとビニヤードが製造中止している為、入手困難なので 、ラガターンのラウンドスレッド(強い捻じれ)を2本撚りもしくは3本撚りにして使うと良い。
※シャンクの真下に止めると綺麗なリブとなる。
※1800年代のドレッシングレシピにレースと記載されているリブも3本撚りを軽くかけたスレッドで代用すると良い。
ボディーとなるラスティーレッドのファー(モヘア、ピッグスウール等)
を取り付ける。
ボディーを仕上げる
リブを4回転から5回転ほど巻く
リブに沿ってハックルを巻く。
ボディーと同じか、やや明るめの色調のハックルでショルダーを巻く。
ウイングはコックフェザントのテールを使う。
ウイングを適切な幅に切り出し、ストークをぎりぎりまでハサミで綺麗にカットして、ファイバー同士が圧縮しやすいようにすると綺麗に付く。
ワックスもしっかりスレッドに塗り付けることも忘れないよう気をつける。
今回は左ウイングから取り付けた。
※ウイングを所定位置にしっかり留めるには、爪先をフックシャンクに押し当て、そこに向かってウイングファイバーをスレッドで圧縮すると良い。
1回転目は軽くスレッドを巻き、2回転目でウイングファイバーを圧縮するようにするとウイングが割れにくい。
右ウイングを取り付け、左右のバランスを整える。
ヘッドを仕上げて完成。
本物屋独自の観点で、実釣用にも使えタイイング練習にもなる アイルランド・ウェールズのシートラウト・グリルス用に多くのフライマンが使ったパターンをフランシス・フランシスの著書よりピックアッブ致しましたので、是非チャレンジしてみて下さい。
本物屋独自の観点で、実釣用にも使えタイイング練習にもなる アイルランド・ウェールズのシートラウト・グリルス用に多くのフライマンが使ったパターンをフランシス・フランシスの著書よりピックアッブ致しましたので、是非チャレンジしてみて下さい。
A BOOK ON ANGLING F. FRANCIS 1885
p:485---WELSH SEWIN FLIES
No.1 Earley's Fancy.
Tail--- A topping
Body-- rusty red-brown fur
Rib--- fine gold twist
Hackle-at shoulder same colour or shade lighter tan the fur
Wing---cock pheasant tail.
No.2 Earley's Fancy.
Tail---a few sprigs of tippet
Body--dark claret fur
Rib----gold tinsel
Hackle-a coch-y-bondu stained claret
Wing---as before (cock pheasant tail )
p:461---ERRIS SEA-TROUT
Lough Currane--No.2.
Tag-----gold thread
Tail-----a few sprigs of tippet
Body----very dark claret pig's wool.
Rib------gold thread
Hackle---very dark blue.
Wing-----a nice streaky bit of cock pheasant.(Largest size)
p:462---WATERVILL SEA-TROUT
Kerry river No.6.
Tail----grey mallard
"Body---lightish olive-green pig's wool, roughish"
Rib----fine gold thread
Hackle-the same being tied on at the greast
Wing--a rather light coloured bit of speckled cock pheasant tail
[5回]
PR
http://honmonoya.blog.shinobi.jp/Entry/11/No.1 アーリーズ ファンシー